非常識な本屋

ジャンル別棚

一般の書店の書籍の陳列は、版型(文庫・新書・単行本)別で出版社別で陳列されています。この陳列は出版社・取次・書店にとってとても便利です。

 しかし、「書店の棚は誰のために存在するのか?」を考えれば、お客さまのためのものということは自ずから分かります。当店では、この時代、そして日本、板宿に合わせたジャンル別の棚を創り、日々更新しています。

当店のメイン棚「すべては人間学から始まる」

先哲の教えが書かれた「人間学」の書籍を中心に置き、現代日本人が関心を寄せ、知恵として吸収すべきジャンルを散りばめております。写真下の棚イメージ-現代日本で問題になっている項目群-の構成で棚を形成しております。新刊、既刊、ロングセラーの1冊1冊を吟味して、陳列しております。是非、リアルの棚をご覧くださいますよう、お願い申し上げます。

この棚を創り上げたのは、私が所属している兵庫県中小企業家同友会の人材育成委員会主催の道学研修にて、(株)アクティー・清水義昭先生からの学びを受けたことによります。実学である経営思想や手法以前に、経営者として、リーダーとして、また一個人としていかに生きるかを真摯に考える機会を得ました。そこで「道学」~「人間学」の棚が、私だけでなく、今の日本人にも必要であろう、少しでもお客さまの手助けになればと考えました。

スロー

あくせく焦ってばかりの平成の世。時間に追われる生き方を変えよう!と創った「スロー棚」。

  「こんな考え方があったんかぁ!?」 「ちょっと立ち位置変えるだけでえぇんやぁ~」

と思える本を陳列しています。この棚から「人間学」の棚へステップアップした本も多々あります。

「うちどく棚」

 「今、この本読んでんねんけど、面白いわぁ」

 「読み終わったら貸してなぁ!?

 数日後、 「読んだぁ?」

 「私はここのところが気に入ったわぁ!」

 「へぇ~やっぱり感じるところが違うねんなぁ!?

 とこういう会話が家で語られたら素晴らしいですねぇ。「うちどく」とは家族で同じ本を読み合う、そしてできたら感想を述べ合う習慣作りです。 家族のコミュニケーションの中心に本がある

   そんな理想のようなこと言うな!って思われるでしょうが、これに加担するのが本屋のオヤジ。

  当店では「うちどく」に相応しい感動の本を取り揃えております!

 書棚が動く!?

   当店の書籍棚3本はなんと可動します。2006年の改装時に、書籍棚の下にレールを敷設しました。このおかげで書籍が乗ったままで、大人一人の力で簡単に書籍棚が動きます。こんな棚を持つ書店も日本では珍しいはず。

  当店では、「板宿子ども論語塾」「大人の人間学塾」「井戸書店寄席」の開催時に、可動棚はそのパワーを発揮しています。

 それに動かすたびに清掃をしますので、書籍棚の下はキレイはずです!

板宿子ども論語塾

当店では、毎月第2日曜日午前9時より30分間、論語を学んでいます。講師は当店スタッフが務め、地域の子どもたちを中心に、大人の方も参加されています。毎回、論語を二題と、白川静先生の漢字を学ぶ「板宿漢字塾」も行っています。参加無料、是非お越しください。

 

大人の人間学塾 

当店では、毎月第4日曜日午前9時より1時間、人間学の書籍を30分間輪読し、残りの30分に参加者が感想を発表し合う読書会を行っています。毎月、1冊の課題図書を選定、事前に読んでの参加をお願いしています。参加者からの感想に、自分とは視点の違いのあることを学びます。参加無料、是非お越しください。今までの模様は本HP「すべては人間学からはじまる」をご覧ください。

 

地域社会や環境への感動伝達業  

 お客様だけでなく、私どもが書店として生かしていただいている板宿や神戸、兵庫、日本、そして地球にも感動を伝達しようとさまざまな環境活動を行っています。

板宿の里山整備

 いたやにすとの一員として、板宿の里山を整備ならびにどんぐり拾い、植樹祭を行っています。板宿小学校3年生の環境教育の一環としてのどんぐり拾いから植樹までのカリキュラムにも協力しています。

 里山の場所は板宿八幡神社から須磨アルプスを50100m西へ登った地点です。 この事業は六甲砂防事務所の六甲グリーンベルト事業の森の世話人の活動です。

  いたやど商い道場(「おこう!」)への協力

  板宿小学校5年生は総合学習の一環としていたやど商い道場(「お店を開こう!」)を2学期に行っています。

 板宿は商いの街。社会で学習する産業の中の一つである商業を実地に学びます。11月末か12月初めの土曜日に、彼らが商店街や市場から仕入れた商品を販売します。「商いとは何か」「働くとは何か」をゲスト・ティーチャーで5年生の教壇に立ちます。